カプリツァ・チャシェク(Kaplica Czaszek)と呼ばれるこの礼拝堂、日本語に訳せば骸骨礼拝堂という名称がついています。
礼拝堂は1776年にチェコ人のヴァツワフ・トマシェク神父によって建てられました。三十年戦争（1618～1648）や七年戦争（1756）、そのほかコレラなどの疫病で18世紀に亡くなった人々の頭蓋骨やそのほかの骨3000体分が壁や天井に組み込まれており、床下は2万から3万人分の遺骨が納められています。
トマシェク神父は1784年までおよそ8年間、死が日常にあった戦いと病の時代に、簡易埋葬された遺体が洪水によってあちらこちらに散乱しているのを、トマシェク神父は1784年まで8年間の間拾い集めて、消毒してここに納骨しました。多くの市井の人々や戦場に散った将兵らが敵味方なく葬られている納骨堂は、人生がいかにはかないものかを教えてくれます。毎年8月14日、15日にはこの納骨堂に納められている人々と不治の病や不慮の事故によって亡くなった人々のためにミサがとりおこなわれています。
【名称】チェルムナ聖バルトロメイ小教区教会 Kościół Parafialny Świętego Bartołomej Apostoła w Czermnej (Kaplica Czasek)
公式サイトwww.czermna.pl
【所在地】 57-350 Kudowa Zdrój-Czermna, ul. Stanisława Moniuszki 8
【時間】月曜日休み。事前予約のある団体には公開可能。12月24、25日および復活祭の日曜日は休み。
5～6月 9時から17時45分
7～9月 月曜日を除く9時30分から17時15分
10月 10時～17時
11月～4月 10時～16時
それ以外は10時から16時まで（昼休み13～14時）。
