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カルヴァリア・ゼブジドフスカ - マリエニスム建築と公園が織りなす景観及び巡礼公園

世界遺産に指定されているマリエニスム建築と公園が織りなす景観及び巡礼公園があるカルヴァリア・ゼブジドフスカはクラクフから33km南西の小さな町です。17世紀に、この美しい風景で知られるベスキト・マコフスキ山地一帯の地形を生かし、エルサレムのゴルゴタの丘を再現した景観・巡礼公園が建設されました。
同じマウォポルスキェ県の県都クラクフから南西33キロにある都市で、バスで約1時間でアクセスできます。なだらかな丘陵になった山が続くベスキド・マコフスキ山地Beskid Makowskiに、カルヴァリア宗教景観公園(Kalwaryjski Park Religijno-Krajobrazowy)としてユネスコ世界遺産に登録された広範な史跡群が広がっています。

カルヴァリア・ゼブジドフスカは、ポーランドの中でもその昔から重要な巡礼地のひとつであったと同時にキリストの十字架の道行きを自然の中に織り込んだ美しい小都市でした。ここの歴史は17世紀の初頭にまでさかのぼることができます。時のクラクフ県知事であったミコワイ・ゼブジドフスキMikołaj Zebrzydowskiが、この地に修道院とエルサレムのカルヴァリアの丘Kalwariaに倣い、主の受難の礼拝堂群を建設したのがその始まりです。

マリアの聖地Sanktuarium Maryjneがある修道院は、優美なロココ様式の要素をもった後期バロック様式の歴史的建造物でいくつも回廊で彩られ、なかにはマニエリスムの多彩装飾、貴重な絵画が多数保存されています。 史跡群の中には、自然の景観に組み込まれた有名な「カルヴァリアの小道」とともに、42の礼拝堂群も入っており、巡礼の道は全長6キロメートル。ここをすべて巡るには約4時間かかります。礼拝堂の中で特に興味深いのは、心臓の形をしたマリア礼拝堂、「ピラトの総督府Ratusz Piłata」礼拝堂、そして聖母Matka Boskaの石棺がある「マリアの墓Grobowiec Marii」礼拝堂です。 カルヴァリア・ゼブジドフスカには、毎年多くの巡礼者や観光客がやって来ます。特に混雑するのは、有名な受難行進や受難劇が行なわれる春の復活祭シーズンです。 他にもこの町には城砦群、祝典用の屋台をそなえた小さな石造の集合住宅、庵などの注目に値する史跡が各所にあります。 ここを起点として、ベスキディ山脈を抜けて走る魅力的な観光ルートがあります。

近くには、前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世Jana Pawła IIの生誕の地ヴァドヴィツェWadowiceがあり、法王は生前、幾度となくその故郷の町とカルヴァリア・ゼブジドフスカを訪れました。

≪アクセス≫
クラクフよりバス便または列車を利用しますが、列車は本数が少なく、バスの方が実用的です。(所要約1時間)
バスはクラクフ中央駅隣接のバスターミナルから乗車します。
バス時刻表検索 www.e-podroznik.pl

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