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タトリ国立公園

タトリ国立公園(タトラ国立公園)は、カルパティ山脈(カルパティア山脈)に属する最も高い山脈、タトリ山塊のポーランド側領域に設けられています。スロヴァキア側の双子の国立公園(TANAP)とともに、ユネスコMAB計画により、国境をまたいだ生物圏保護区を形成しています。石灰岩やドロマイトで造られた地帯には、カルスト現象が発達しています。最も大きな洞窟は、深さ800M、回廊の長さ20KMを超えます。また、みごとな風景を演出する氷河湖も特徴的な要素となっています。
タトリ国立公園は、とても変化に富んだ、中央ヨーロッパの高山に特有の、天然あるいはあまり歪められていない植物群と、そこに生きる動物を含んでいます。この公園の自然に特有のものとしては、森林帯からハイマツ帯を経て高山草原帯、岩峰帯までの植物帯があります。タトリの植物相を代表するのは、特に約1000種にのぼる維管束植物、中でも多くの固有種(例えば、スカルニツァ・タチシャンスカ(学名SAXIFRAGA WAHLENBERGII)、オストルシュカ・タチシャンスカ(学名DELPHINIUM OXYSEPALUM))、固有亜種、遺存種です。動物界には、およそ290種の脊椎動物と約8000種の無脊椎動物がいます。またタトリ国立公園にはおよそ40種の哺乳類が棲息しており、その中にはヒグマ、アルプスマーモット、シャモアもいます。

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