Warsaw 22.2 ºC
連絡先

 

Lyse palmy TP00152 2272 TP
復活祭はクリスマスに並ぶ二大宗教行事のひとつで、2017年は4月16日日曜日になります。一連の行事のなかでも一番華やかなのはシュロの主日(パームサンデー)のお祝いでしょう。キリストが十字架にかけられる前にエルサレムに入った際、人々は道にシュロの葉を敷いて救世主を歓迎しました。それに由来した行事です。
今日ではこのシュロの主日に使われるのは、実際のシュロの葉とは形がちがいセイヨウツゲやドライフラワー、柳の小枝などのブーケを利用するのが一般的です。
世界遺産に登録された木造教会で有名な南ポーランドのリプニツァ・ムロヴァナでは高さ数メートルにもなる草を束ねて、色とりどりのリボンとドライフラワーや造花などで飾ったシュロの飾りを作る習慣があり、シュロの長さを競うコンテストが毎年開かれています。教会で祝福を受けた「シュロ」には、病気を防ぐ力が備わるとかつては信じられ、、礼拝が終わると、参列者はそれぞれにシュロの飾りでお互いを触れて、健康や富、豊作などを祈ります。

復活祭といえば、クラクフから車で1時間ほどのカルヴァリア・ゼブジドフスカ(世界遺産)で上演される受難劇は大変有名です。町全体でキリストのエルサレム入城からゴルゴタの丘の磔刑までを再現してあり、町全体が舞台のように感じられます。

kalwaria 0903poland 03 

復活祭の前日は聖土曜日と呼ばれ、どの家庭でも食物を入れた小さなかごを用意して教会に持って行き、祝福してもらいます。その起源は14世紀にさかのぼると言われています。
このかごの中には7種類の食物が入っているのが伝統で、パンはキリストの聖体と幸運、卵は再生と生命の勝利、塩は生命をもたらすものなどそれぞれに象徴するものがあります。こうして祝福を受けた食べ物が、復活祭の朝、真っ白いテーブルクロスの上に並ぶのです。和やかな雰囲気の中で、家族全員がハムやソーセージ、パテ、ルラード、ロースト ポーク、各種の鶏肉料理、卵、ケーキなどが豪華に並んだ食卓を囲みます。

 

0903poland_04 0903poland_05

復活祭翌日の月曜日はスミグス・ディングス。
この日は女性に水を掛ける風習があります。ほとんどがほんの形だけですが、この機会に便乗するいたずらっ子も時々現れますからご用心を。地域によっては五穀豊穣を願い大地や牛にも水をかける習慣が残っています。その起源は豊穣をもたらす清めの儀式だったとも言われています。スミグス・ディングスの日は、女性は念のためにレインコートを着て歩いた方がいいかもしれません。

ニュースレター配信登録をする

弊局の所在地

ポーランド政府観光局
〒160‐0023
東京都新宿区西新宿3-4-4
京王西新宿南ビル7階