百年記念会館
ポーランド語: Hala Stulecia
独語: Jahrhunderthalle
- 世界遺産登録: 2006年、文化遺産
- 所在地: ヴロツワフ市内
- 見どころ:
世界遺産に登録されている巨大なコンクリートのドーム「百年記念会館」Centennial Hall(ドイツ語でJahrhunderthalle、ポーランド語でHala Stulecia)は、鉄筋コンクリート建築史の中で画期的な建造物であり、ナポレオン軍とのライプツィヒの戦いから1世紀を記念して1911~1913年にブレスラウ(現在のヴロツワフ)の建築家だったマックス・ベルクMax Bergによって建てられました。この建物は多目的娯楽用建築物で、中心軸を置いた設計で「展覧会場Exhibition Grounds」として建造されました。
建物の構造は、約6,000人収容の巨大な円形空間(直径65 m、高さ42 m)を中央に配した左右対称の四葉型です。高さ23 mの円蓋の頂は、スチールとガラスで出来た明かり窓になっており、建物の窓は外国産の堅木で作られています。
また音響効果を良くするために、壁は木材またはコルクと混ぜたコンクリートの遮音層で覆われています。そして高所には装飾は一切なく、むき出しのコンクリート肌が木製の型枠の跡を残しています。会館の一番幅が広い部分は95mあり、延べ床面積は1万4千㎡あります。
この百年記念会館の西には、古代の公会場を模して造られた大きな広場があります。
北側には歴史的展示物を収めるために、1912年に建築家ハンス・ペルツィヒHans Poelzigによって設計された「四円蓋展示館Four-Dome Pavilion」と人工池を囲むコンクリートのパーゴラがあります。入り口に隣接して、展覧会場を管理している会社(ブレスラウアー・メッセ株式会社Breslauer Messe A.G.)の事務所ビルがありますが、リヒャルト・コンヴィアルツRichard Konwiarzによる設計どおりに1937年に建てられたものです。公会場へと続く大きな道は、マックス・ベルクによって1924年に設計され、鉄筋コンクリートの柱を配した柱廊の形になっています。
建物内にある百年記念会館の歴史がわかるミュージアムも必見です。
データ
公式サイト: www.halastulecia.pl
アクセス: ヴロツワフ中央駅から市バス145、または146を利用、"HALA STULECIA"下車
開館時間
4月~10月
月~木 9:00-18:00
金、土 9:00-19:00
日 9:00-18:00
11月~3月
月~金 9:00-17:00
土、日 9:00-17:00
入館料 大人12 PLN ~、子ども・割引適用対象者 9PLN~、家族割 30 PLN~(2016年12月現在)