国立公園は合計23ヶ所あります。最も長い歴史を持つのはビャウォヴィエジャ国立公園(Białowieski Park Narodowy)で、86年前に指定されました。公園の一部をなす原生林には、ヨーロッパ最大の哺乳類であるヨーロッパ・バイソン(ポーランド語でジュブルżubr)から、最小の哺乳類で体重わずか数グラムしかないトガリネズミの仲間までが棲息しています。この公園の木々は他に類を見ないほどの樹齢と大きさでも知られています。「ヤギェウォ王のオーク」の名で知られる樫の木は幹の周囲550 cm、高さ39 mもの大木で、王がグルンヴァルトの戦いに向かう途中、この木の下で体を休めたと言われています。
最大の国立公園ビャウォヴィエジャは、ほぼ全域がスポンジ状の泥炭質の土壌で水を多く含み、川が網の目のように流れているため、有数の保水地帯となっています。最も小さな国立公園はオイツフ(Ojcowski Park Narodowy)で、プロンドニク谷(Dolina Prądnika)のうち、幻想的な形状をした石灰岩や洞窟、ピアスト王朝時代の古城などが見られる全長12 kmの範囲が指定されています。
国立公園は自然の保護を目的として設けられていますが、歴史的なできごとにまつわる話も多く残っています。ポレスキ国立公園(Poleski Park Narodowy)内にあるソスノヴィツァ(Sosnowica)はその昔、若き日のコシチューシュコが領主の娘に恋したものの、伝統にのっとり黒いスープを出されてあえなく求婚を断られた、というまさにその場所です。カンピノス国立公園に隣接するジェラゾヴァ・ヴォラ(Żelazowa Wola)村はフリデリク・ショパンの生誕の地です。