トルンは偉大な天文学者であるコペルニクスの生まれ故郷として知られ、また秘伝のレシピによって作り続けられている銘菓ピェルニクや、中世以来変わらぬ旧市街のヨーロッパ一美しいとさえ言われる魅力に、多くの人々が関心を寄せてきた都市です。そして1997年、その都市計画と建築美が評価され、ユネスコの世界遺産のリストに登録されました。 中世都市トルン Średniowieczne miasto Toruń
旧市街広場の北西に位置する聖母マリア被昇天教会(Kościół pw. Najświętszej Marii Panny)は荘厳なゴシック様式の教会です。27メートルに及ぶ高さを擁する天井は見事な星模様で飾られています。この教会は14世紀にフランシスコ会によって建てられたものですが、16世紀半ばにはプロテスタント教会のものとなりました。
もう一つの重要な教会は聖ヨハネ大聖堂(Katedra Św. Jana Chrzciciela i Św.Jana Ewangelisty)です。1260年着工のこの教会が完成したのは15世紀になってからのことです。教会の塔にはクラクフのヴァヴェル城にあるものに次いでポーランドで二番目に大きな鐘があります。教会内部では、コペルニクスの洗礼に使用したとも言われる洗礼盤をはじめとする歴史的装飾品の数々を見ることができます。
この教会からヴィスワ川の方向に少し行くとジェグラルスカ通りにドンプスキ宮殿が見えます。1693年にドンプスキ司教によって建てられたもので、外壁に施された草花をモチーフにした装飾が大変見事な建築です。この他にも、ゴシックの壁画と星形ヴォールトが美しい聖ヤコブ教会、星の館(Kamienica pod Gwiazdą)、現在コペルニクス博物館として公開されており、彼が当時使っていた家具や道具類を見ることができるコペルニクスの生家(Dom Mikołaja Kopernika)、ドイツ騎士団城跡、エスケン邸(トルンの貴族であったエスケン家の住居で16世紀末に、ルネサンスからゴシック様式に改築される。入り口の彫刻はグダンスクで活躍した彫刻家ウィレム・ヴァン・デン・ブロッケ作で1590年頃の作品)、ヴィスワ川から長く伸びる市壁、門、物見櫓など、中世の街並がそのままに残されている様子をつぶさに見ることができます。
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